逆バレンタインは波乱の予感!?

10/13
前へ
/13ページ
次へ
「そんなの、わかんないっ。 好きなのに我慢するとか。 我慢してほしくない」 「あー……」 転ばないようにそっと背中に手を回し、どんどん彼が部屋の奥へと私を押し込んでいく。 気がついたときには背中がベッドについていた。 「俺がいままで、どれだけ我慢していたか知らないで。 焚きつけたのはお前だからな。 後悔しても俺は知らん」 シュルッ、ネクタイを緩めた彼は――捕食者の目をしていた。 「……んーっ」 目を開けたら、彼の顔が飛び込んできた。 「おはよ」 「……おはよう」 彼がベッドを出ていくのを、ぼーっと見送る。 まだ眠くてあたまがはっきりしない。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加