-面子が立つ-

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 「…わかってるよ…ボクは高見さんの、お父さんやお母さんじゃないんだ…何度も、高見さんに、見合いをお願いすることは、ない…」  「…本当ですね…」  「…本当だ…」  溝口が約束する。  「…でしたら、お受けします…」  「…ありがとう…」  溝口が再び礼を言った。  「…では、詳細は後日、連絡する…」  「…わかりました…」  私と溝口のやりとりを、耳をそばだてて、聞いていたに違いない、職場の同僚もホッとしたようだ…  再び、ザワザワとざわめき出した。
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