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タリヤというのは、セレの弟であるロストークの現国王ヤールの側近だ。
「もしもの時ってどんな時だ? 少なくとも今じゃないだろう。」
「いいえ! いくら湯にのぼせていたとはいえ、セレ様があの公爵に軽賤されるのが許せないのです。
いいですか、セレ様、彼の前ではランディール家の人間として振る舞って下さいね。
もちろん正体を明かす必要はありませんけれども。 御自分の事も『俺』ではなく『私』ですよ! 」
「う、うん。」
いつに無いナーガの気迫に気圧されてセレは従う事にした。
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