勇者よ!わしのものになれ。さすれば世界の半分をおぬしにやろう

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B「まだ視察を続けるんですか?」 A「当たり前であろう。おぬしはわしとともにこの国を治めていくのだからな。街の現状を知るのはその一歩である」 B「そうですか……」 B(勇者でいることに疲れて世界の半分をやろうという言葉にのったけれど、まさかそれがプロポーズだったなんて誰がわかるというのか) A「どうかしたのか?」 B「いえ、何でもないです」 A「これから忙しくなるのだからしっかりするのだぞ。明日からは我が伴侶として、人間国との和平交渉に入ってもらうのだからな」 B(……まあ、これも悪くないのかもしれない。誰かを殺すより、生かすために行動するのは存外気分の良いものだ)
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