行きはよいよい、帰りは怖い

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言葉の最後が変わったことで、もうお別れだと理解した瞬間、涙が溢れて止まらなくなる。 菊水が袖口で涙を拭ってくれた瞬間、全てがすり抜けて、物凄い風が吹いて神社の外に吹き出される。 人家の近くに転がったオレは慌てて振り返る。 そこには神社が……なかった。 何もかもなくなっていた。 ただ森が広がっているだけで…。 ふと、足下や腕を見ると、桜里とよく似た服を着ていた。 何か着慣れてないから、変な感じ。 手首に巻かれた紐が、オレは確かにあの世界にいたのだと思わせる。 空は青く澄み渡っていて、今ならどこにだって行ける気がする。 歩くんだ、自分の足で一歩ずつ。 桜里、必ず会いに行くからな、待ってろよ♪
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