137人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっと、そーだった! ラッタディア行くんだよな!」
「なっ、なに、いきなり元気になったね」
「えっそう? 気のせいだろ! さあさあそうと決まったらガンガン行こうぜ! 目指すは首都・ラッタディアだ!!」
首都は巨大な港町でもある。ってことは、そこには他の地域からやって来た獣人やら魔族のお姉さんが沢山いるってことだよな。
じゃあこんな所でウジウジ悩んでる暇なんかないわっ。
隣のオッサンより遠くの美女とぱふぱふだ。悩むだけ損損、それよりも楽しい事を考えて生きなきゃな!
オッサンの胸板より美女のおっぱい。それが今一番大事なことなのだ。
「ツカサ君、ねえ、なんかまた変な事考えてるよね? なんか隠してるよね?」
「よーっし、早くラッパ鳴んねーかなー!」
「キュッキュー!」
「あっ、こらっ、ツカサ君!」
俺を散々振り回してるんだから、置いていくくらいは別にいいよな。
ちったあ俺の苦労も考えろってんだ。
俺の肩の上でウキウキなご様子のロクを愛でながら、俺はブラックを振り切って一足先に馬車へと戻ったのだった。
→
最初のコメントを投稿しよう!