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驚いた事に、おばあちゃんと私が住んでいた家は、空き地になっていた。
どういうことなの?!
今朝だって、おばあちゃんにこの家から送り出されたのに…。
私は慌ててお母さんに電話をかけた。
「恵?!恵なの?ずっと連絡ないから心配していたのよ。え?何?おばあちゃんの家が無くなった?何を言っているの?おばあちゃんは、恵が高校に入る時に病気で亡くなったじゃない。なのにあなたは、おばあちゃんの近くにいるって、おばあちゃんの家のアパート借りて…」
お母さんが嘘をついてるようには思えなかった。
確かに目の前の空き地は、背丈の高い雑草が沢山生えていて、数年経っている感じで。その近くのアパートに行き、郵便受けの名前を見ると、私の名前が……。
でも
私はずっと、おばあちゃんといた。
おばあちゃんの協力があって、佑磨くんに『お返し』が出来た。
おばあちゃんは私の傍にずっと居た!
誰も信じなくても
ずっと一緒に居たんだ。
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