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 それから程なくして、パパは脳卒中で亡くなった。  正確にはそう連絡を受けたということで、真相は脳卒中で亡くなったように偽装して、パパはこの星を去ったということだ。  私が病院に駆け付けた時にはすでに全てが片付いた後であった。弟妹はパパの亡骸を前に大泣きしていたけれど、私は目の前にあるのがパパに見せかけた別のものであることを知っていたから複雑だった。  もちろん、私たちを絶望から救ってくれた、パパにもう会えることがないのかと思うと悲しかった。    私と弟妹がパパの元から離れて家庭を持った以上、パパがこの星に留まっている理由はない。そして、パパは本当に死んだわけではない。だけど、2度と会えることはないだろう。  そう考えると、涙が止まらなくなっている自分に気が付いた。  私は弟と妹にこう言った。 「私たちを幸せにしてくれたパパは、きっと今も空から私たちを見守っていてくれるよ。」 「だから、パパを悲しませないように、私たちも立派に生きよう。」  私はパパと約束した、だから2人の秘密は墓場まで持っていくことになるのだろう。  「そう言えば、どこから来たかって聞かなかったな……。」  私は今日も夜空の星を見上げるのだった。  
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