徘徊dollする?

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 数日後、私は普段通りに登校していました。そして、歩きスマホをしながら歩きます。でも、花子さんが居る以上は仕方がないのです。  えっ、花子さんはスマホごと川に落としただろう? ですって?  確かに、スマホを落としましたよ。ええ、私はドジで不注意ものです。でも、偶然にも草むらに落ちたから無傷だったのです。花子さんにはさんざん罵声を浴びせられましたけど、笑って誤魔化してしまいました。花子さんにメンゴ、メンゴと言ったら、真っ赤になって怒っていました。  さて、今日は、暫く休んでいた茜が登校するらしいのです。直で学校へ行くと連絡が有りました。  ご存知かも知れませんが、以前私は茜が邪鬼に喰われる所を、花子さんや化け猫のツイちゃんと一緒に助けた経緯があるのです。まぁ、私は見ていただけですが、少ない小遣いからツイちゃんにご馳走した功績は褒められるべきで、いわば陰の功労者なのです。  私は妙に可笑しくなり、無意味な微笑みを繰り返します。すると、花子さんは眉間に皺を寄せて睨んでいます。彼女は朝から機嫌が悪いようです。 「あんたさ、頭のネジを締め直した方がいいんじゃない?」  私は、花子さんの嫌味攻撃をスルリと交わします。 「トラえもん、頭のネジを締める道具を出しておくれよ」  私の大人の事情も加味した返しに、花子さんは嫌味を言います。 「あんたさ、言うようになったわね。最初の頃は漏らしてたくせに」  確かに、私は妖怪慣れしています。花子さんとの会話も以前より軽妙になっています。  ですが、パワーアップした私を困惑させる事が起こります。周りからの視線を感じるのです。  私は、スマホと会話しているのが原因かと思い、ブレザーの胸ポケットに仕舞いました。 「ちょっと!」  花子さんの抗議は無視します。しかし、皆の注目は相変わらずでした。  気まずい思いのまま校門をくぐると、何時もの様にジャージ姿の教師に挨拶をしました。 「おはようございます」 「おはよう、美しすぎる霊能力女子」 「ほぇ?」  私は、意外なワードに驚いていました。ですが、教師の発言の意味は、教室に入って知る事になります。
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