第1章 不穏な影と2人目の〇〇〇

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・・・そんなことよりも。 「今度こそ転校生総受けになんないかな・・・。」 「たぶん無理ですよ、ボス。」 「浅葱君や、バッサリ切るのはやめて欲しいかな。せめて希望くらい・・・!!」 「希望も何も、もうすでに総受け展開始まってますし。」 「・・・え?」 何それ初耳なんですが。 いったいどこの誰が総受け展開になってるんですか!? やっぱり我らが会長様!? 総攻めかと思いきやギャップ萌えさせるのが大得意な会長様・・・。 うむ、美味である。 でも俺としては生王道が見たいから、ここは嫌でも宇宙人にしとくべきか・・・? あーでも悠先輩受けも何気に見たいし、隣のクラスの保健委員長様であるひーちゃんも捨て難いし。 ネコ1位だった千歳は成長しちゃったからな・・・。 もったいない。 「・・・ボスって本当に鈍感というか。まぁそこがいいとこなんですけどね(受けとして)。」 「えっ!?浅葱君どういう意味!?」 「そのままでいてくださいね、雪兎様。」 「誤魔化す時だけ雪兎様って呼ぶの、やめてくれないかな!?」 「え、何のことでしょう。」 ぐぬぬ。 何か最近、親衛隊のみんなの俺への扱いが雑になってる気がするんだけど。 もうちょっと優しく扱って欲しいんですが。 俺の心は意外とガラスハートなんですからね!! 「・・・というか今更なんだけどさ。」 「はい?」 「千歳とナツは?親衛隊の隊長と副隊長が揃ってないとか大丈夫なの・・・?」 「2人共ご予定があるみたいなので。今日は僕がボスを教室までお送りしますね。」 「予定があって、2人共いない・・・?やっぱりあの2人はできてた?いやでもナツには黒羽が・・・。うっ。夏樹×黒羽も夏樹×千歳も美味しい・・・!!」 「いや、違いますからね?2人共別々の用事・・・って聞いてないですね。」 どうしましょう。 前々からナツと千歳は喧嘩っぷるだと思ってた。 だけど修学旅行の時に黒羽の可愛すぎる反応を見てから、ナツと黒羽にどハマりしてるんだよな・・・。 うぅっ、選べない。 「そろそろご自分がおモテになることを自覚した方がいいと思うんですけどね。(ボソッ」
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