第1章 不穏な影と2人目の〇〇〇

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双子フラグを建てた黒羽さんは1級フラグ建築士だったらしく、お昼休憩に入った今、次々と男達を落としていった。 最近イツメンになりつつあるあっきーや委員長。 天然タラシというか人間を動物同様に愛するというか・・・な子であるそうくん。 クラスの癒し系マスコットなれーちゃん。 エトセトラエトセトラ。 1匹狼や爽やか君はこのクラスにいないのが残念だが、とりあえず黒羽ハーレム・・・略してクロハーレムの完成だ!! そこ、ネーミングセンスないとか言わない!! 「黒羽ってば、(恋愛的意味で)人と仲良くなるの早いね。」 「そぉか?・・・たぶん、雪兎がおってくれるからやろ。雪兎の魅力が分かっとるやつが俺にも話しかけてくれるんや。」 「それは!!違うと!!思います!!黒羽の魅力が溢れ出てるからです!!」 「ちゃうやろ。雪兎の魅力や。」 「黒羽!!」 「雪兎!!」 「黒羽!!」 「雪兎!!」 「・・・何を言い争っているんです?雪兎様、“黒羽”。」 突如後ろから聞こえてきた声に、俺はすぐさま振り返る。 だってこの声は黒羽のだんn・・・ん? 今、ナツさん“黒羽”って呼んだ? 「夏樹っ!!」 「まったく。お昼休みに俺のクラスに来てくださいと言っていたでしょう。雪兎様とのお喋りの方が好きでしたか、“黒羽”。」 ・・・ほ。 ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? お、推しカプが。 推しカプが目の前でいちゃついてる!! し、しかもいっつもは様付けなのに、呼び捨て!! まさか知らない内に一線を越えちゃったの・・・!? 今日はお赤飯炊くか・・・。 「ちがっ!!・・・た、たしかに雪兎達と話すのも好きやけど、夏樹と話すのも好きやし。」 「“黒羽”・・・。」 この流れは、もしや。 キッスというやつですね、理解しました。 スマホの準備は万全なので心置きなくやっちゃってください。 「・・・人がいますし、部屋に帰りましょうか。」 「へ?寮に帰っとったら昼休み終わるんちゃう?」 「大丈夫ですよ。雪兎様がちゃんと説明s「やりますやります何でもやります!!だから心置きなくいt・・・お喋りしてきてください!!」・・・分かりました。」 健闘を祈るぜ、黒羽。
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