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・昭 side・
ゆっきー・・・篠原雪兎は俺の親友であり、良くも悪くも人目を惹く存在だった。
近付けば分かる、人工物の髪と茶色の瞳。
それを自然に見せるくらい、作り物めいた美しさ。
だけどその本来の美しさを目立たせないような明るさ・・・チャラさを持ったゆっきーは、簡単にこの学園に染まっていった。
男に恋をし、欲を満たすこの学園の在り方に。
でも俺だけは気付いていた。
ゆっきーが本当はチャラ男じゃないことも、異性愛者ということも。
だって俺も“同じだから”。
似たような人間と仲良くなるのは簡単で、俺とゆっきーはすぐさま仲良くなった。
いつも傍にいる幼馴染君の次くらいには仲が良く、お互いの部屋に行くのはしょっちゅうだったし、挨拶代わりに「今夜どう?」と言うのも当たり前になっていった。
友達として大好きで、大事なゆっきー。
ゆっきーのピンチなら、俺は喜んで助けになろう。
自分の素顔が、バレることになったとしても。
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