第2章 ついにスタート!!萌えの塊、○○○!!

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さてさて。 なぜかまた最終組になってしまい暇なので、借り物競争の説明でもして時間を潰そうではないか。 借り物競争はその名の通り、紙に書かれたお題に合ったモノを借りてくる競技だ。 ここまではどこの学校でも同じだろう。 だがしかし。 この学園は普通とは一味も二味も違うので、お題を引いて借りてはい終了とはならない。 ・・・なんと借りてきたモノがお題に合ってるかどうか審判員に判断して貰った後、審判員から新たなお題が出されるのだ。 これだけ聞いてもピンと来ない人もいるだろうから詳しく説明すると。 お題が書かれたカードを引く(例:好きな人) ↓ お題に合ったモノを借りてくる ↓ 借りてきたモノと共に審判員の元へ ↓ 合ってると判断されたら審判員から新しいお題が(例:キスをしろ) ↓ 審判員のお題をし、審判員にGOサインが貰えたらゴールできる という感じだ。 つまりこの競技は、お題によって腐男子大好き萌えシチュエーションが生で見られる訳である。 ガン見するしかないよね。 ちなみに紙に書かれたお題の何枚かは俺が考えたやつなので、今からとても楽しみだ。 ・・・あ、審判員のお題は倫理ぶち壊し系は禁止されてるので公開おセッセとかはないです。 そういうのは夜の大運動会でやってくれ。 なお、キスはOKだ。 「気になるお題は・・・な、なんとっ!!“ずっと傍にいたい人”です!!」 説明してる間に競技が始まっていたのか、俺が考えたお題がアナウンスされた。 ・・・ほうほう。 借り物だろうお隣の可愛い系男子の耳が真っ赤で満更でもなさそう。 これはニューカップルの誕生か? 「審判員からのお題は・・・“お姫様抱っこ”!!これはおいs・・・素晴らしいお題です!!」 借り物のかわいこちゃんを軽々とお姫様抱っこした運動部系のワイルドイケメンは、ゆっくりとまるで牽制するかのようにゴールへと向かって行く。 あっ、独占欲強め攻めゴチになります。 独占欲強めなワイルドイケメン攻めと純粋一途なかわいこちゃん受けを妄想してぐ腐ぐ腐していると。 「・・・さぁ、続いては皆様お待ちかねっ!!我らが生徒会長様ですっ!!いったいなんのお題を引かれるのでしょうか!!」 ついに会長の出番が来たようだ。 ・・・てか今思ったんですが。 会長俺借りるって言ったけど、“あのお題”で俺を借りることになったらやばいのでは?
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