第2章 ついにスタート!!萌えの塊、○○○!!

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「・・・ゴ、ゴホンッ。そ、そろそろお題を言ってもよろしいですか?」 延々と砂糖を吐き続ける会長の言葉を遮ったのは、審判員の爽やか系イケメン(20代前半)。 この状況を見て恥ずかしがりはしていても困惑やら嫌悪の表情はしていないため、この学園のOBだと推測される。 さすがは顔面偏差値が高すぎるこの学園、OBさん(?)もイケメンすぎだわ。 「・・・おい。人が口説いてるの無視して他の男に色目使うとは、俺のペットは自由気ままらしいな?首輪でも着けてやろうか?」 「いや俺アンタのペットじゃねぇですから!!さっきから誤解生むような発言ばっかしないでもらえます!?てか審判員さん困ってるんですからアンタは黙っててくださいっ!!」 「・・・腐腐っ。(ふふっ。)むちゃくちゃ美味しい萌えをありがとうございます。(大変仲がよろしいんですね。)」 「本音が出てますしあなたこっち側の人間だったんですね!?」 なんってこったい。 学園のOBさん(?)だから必然的に攻め要因にしてたのに、まさかの腐男子。 ・・・いや、待てよ。 世の中には腐男子攻めも腐男子受けもある。 つまりこの人で妄想しても無問題。 俺的には腐男子受けの方が好きだけど腐男子攻めもありだな、うん。 「えっ、君もこっち側なの・・・?俺様会長×腐男子会計とか推せる。」 「いや違います誤解です。会長とはそんな関係じゃございません。というか早くお題ください!!」 俺をこの空間から脱出させてください切実に。 「ではお題を出しますね。・・・キスしてください♡」 おい誰だよ爽やか系イケメンなんて言ったやつ。 ただの腹黒系腐男子じゃねぇか。 俺のぐ腐腐な妄想を返しやがれ。 そんなことを考えながらOBさん(?)を睨み付けていると、頬を両側から押し潰された。 ・・・そして。 「・・・っ!!」 グラウンドにかつてない程響き渡った歓声が遠くの方で聞こえる中、俺と会長の影が重なりあった。
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