第1章 不穏な影と2人目の〇〇〇

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・No side・ 「会計さんのことは一応これで終わり?にして。久しぶりに役員会議した・・・あ、蘭君は初めてなんだけど。とりあえず久しぶりに会長さんも副会長さんもいるんだし、何か話す?」 ちょっとだけ重々しくなった雰囲気を変えるためにそう言ったのは、選挙管理委員長である藤乃崎弥紘。 彼ののほほんとした雰囲気のおかげか、重々しい雰囲気は見事に霧散した。 「藤乃崎の言う通りだな。何かあるか?」 弥紘の言葉に同意した龍樹が役員会議のメンバーの方を見れば、あ。と龍樹の隣に座っている春臣が声を漏らした。 「どうした、神崎。」 「あーいや・・・。明日転校生が来るって話は聞いてるだろ?」 「?それがどうした?」 「昨日理事長から写真を貰ったんだが・・・また、毬藻だった。」 毬藻、という単語に全員が反応を示す。 忘れもしない、あの宇宙j・・・転校生の事件を思い出したからだ。 「そいつもまさか、理事長の親族なのか?」 「いや、違うと思うぞ。苗字がたしか・・・“花開院”だったからな。」
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