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家に帰ってお母さんがいつもお菓子を置いている棚を探る。パイチョコのファミリーパックと、サクッと美味しいポッキリンのファミリーパックがあった。二つとも持って、神社へと急いだ。
こういう物はどこに置けば良いんだろう？閉まっている本殿の扉の前にそっとお菓子の袋を置き、手を合わせる。
ええっと、この度は西光高校に合格させていただきありがとうございました。“お返し”を持ってきました。こちらでよろしいでしょうか？
『来た来た。うんうん、良いよ。ご苦労様。また何かお願いがあったら何時でもどうぞー。』
何か神様の対応に色々と疑問はあるけど、西光高校には合格したし、“お返し”も完了したらしいし、とにかくホッとした。これ以上長居をして、また難癖つけられては堪らない。逃げるように神社を後にした。
＊＊＊
「お母さん、このパイチョコって美味しいねぇ！」
「ホントに！しかも９個入りのファミリーパックだなんて！３個ずつも食べられるわね。やったわね紺太！」
「紺太は初めての大仕事だったのに本当に良くやったぞ！エライエライ！このポッキリンも美味しいぞ！」
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