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「私どももですが、擬態のキャンセラーを使うのを辞めてください。それとその事実を日本国に報告しないと、特にこの間島が車を使えず、制作進行に難があるのです。」
田沼は言う。ポリゴノドンのスタッフの話に聞き耳を立てると、運転免許の停止のコトは知らなかったようだ。
「はい。ですが、私たちの正体は……。」
「皆さんが望まないならペカルティア星人の名は出してもスタジオ名とか、貴方たちの地球名を出す必要はないでしょう。ウチの長が上手く対応してくれます。」
田沼が言う。普段はあんな魔法少女アニメの虜である長だが、ここ一番の交渉力はある。
「では、私たちはどうすればこの非礼を……。」
「お返しを、と言ってはなんですが、間島の、私どもの仕事を手伝ってはくれませんか?いえ、もちろん製作費はお支払いいたします。蝦山スタジオは手書きスタッフは充実していますが、3DCGは人手不足なのです。」
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