2月16日

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幸せをかみしめる一郎だったが、ここであることを思い出す! 「お返し、どうする......?」 前述の通り、彼は高収入とはいえ、自分に使えるお金は決して多くはない。 「葵さんや萌からは『ホワイトデーは四倍返し!』って言われたしなぁ......」 一郎にとってキリカのチョコレートは価値がつけられないほど素晴らしいもの。 しかしどんなに感謝の気持ちがあったとしても。 お金がないことにはできることは限られてくる。 「あー......どうしよ。せめて面と向かえて会えればなぁ」 そうぼやいた時。 「......ん?」 チョコレートを包装している箱の裏に、一枚紙がテープ止めされているのに気づく。 「なんだこれ.......ふぁ!?」 テープをとり、紙を開いた時。 鈴木一郎は言葉を失った。 『黒崎キリカ 01092740723 kirika0723@dacamo.ne.jp』 「......電話、番号とメールアド、レスぅ?」 突然の出来事。 人は本当に驚いた時は真顔になるものである。 しかし、その驚きは脳が状況を理解した時、喜びに変わる!     
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