01 ぼくはねこ。

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 苦しい。  僕が、ゆっくりと目を開けるとそこには僕がいた・  水の底……うずくまっている僕……  でも、それは僕ではないのかもしれない。  だって僕はここにいるのだから……  僕は、はじめて体験する水の中で必死であがいた。  だけど、水の底に近づくばかり。  だから僕は、降参した。  苦しい……けどつらい。  先ほどうずくまっていた僕のように僕は死ぬのだろうか?  僕は覚悟を決めてじっとした。  すると僕の体は水の底からだんだんと離れていく。  静かに……ゆっくりと……  僕はそのまま我慢して空気のある場所に浮かぶことが出来た。  空気が美味しい。  僕は、初めてそれを実感した。  息を吸えた事に安心した僕に、安息は訪れなかった。  最初は、気のせいかと思った。  だけど、それは現実だった石が降ってきたのだ。
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