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苦しい。
僕が、ゆっくりと目を開けるとそこには僕がいた・
水の底……うずくまっている僕……
でも、それは僕ではないのかもしれない。
だって僕はここにいるのだから……
僕は、はじめて体験する水の中で必死であがいた。
だけど、水の底に近づくばかり。
だから僕は、降参した。
苦しい……けどつらい。
先ほどうずくまっていた僕のように僕は死ぬのだろうか?
僕は覚悟を決めてじっとした。
すると僕の体は水の底からだんだんと離れていく。
静かに……ゆっくりと……
僕はそのまま我慢して空気のある場所に浮かぶことが出来た。
空気が美味しい。
僕は、初めてそれを実感した。
息を吸えた事に安心した僕に、安息は訪れなかった。
最初は、気のせいかと思った。
だけど、それは現実だった石が降ってきたのだ。
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