01 ぼくはねこ。

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 飛んでくる石の数が、2つ、3つと数が増えるたびに僕はこれが気のせいでないことに気づいた。  石が僕に当たると、喜ぶヒトの声が聞こえた。  僕はヤメロって抗議した。  だけどヒトは僕の言葉を理解できない。  僕は耐えるしかなかった。  ずっとずっとずっと……  痛いよ。  痛い。  痛いよ……  僕はただうずくまることしか出来ない。  ただ、耐えることしか出来なかった。
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