Lv23 エクセル

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「お嬢様!」 ハル「…」 観念したのか、俺の後ろから姿を見せる 一「知り合いなのか?」 ハル「…ん」 「お嬢様、さぁ帰りますよ。旦那様がお嬢様をお呼びです」 旦那!!?ハルって結婚してたのか!!?確かに結婚しているなら、心配しているだろう ハル「…帰らない。私の帰るべき場所は、レグムだけ。行こう、一」 そう言って、俺を引っ張って歩こうとする 「お嬢様!!」 一「……」 俺は何かを言える立場では無い。ハルがそう言うなら… ハル「…」 「……仕方ないですね」 後ろからそんな言葉が聞こえた瞬間、何かが俺の頬を掠める 一「っ!?」 一瞬の痛みと共に、頬を伝う温かい液体。直ぐに理解した。攻撃されたと ハル「!?」 ハルも驚いていた 「旦那様には、どんな手を使ってでもお嬢様を連れ帰れと命令を受けています。お嬢様が帰らないと言うのならば、その男をここで消し、無理矢理にでもお嬢様を連れ帰らせていただきます」 そう言って、手のひらをコチラに向けてくる。奴は何も武器を持っていない。だとすればさっきのは…魔法? 一「な!!?」 何で俺!!?俺、何かしたか!!!? ハル「……本当、やり方が汚い…。一」 一「なんだ?」 ハル「…先に行ってて。直ぐに追いかけるから」 一「何言って…」 「逃しませんよ」 一「なっ!?」 俺の足元に魔法陣が出現し、その魔法陣から鎖の様なものが出てきて俺を拘束 ハル「…やめて」 「言った筈です、どんな手を使ってもと。お嬢様が大人しく帰るのならば、これ以上は手を出しません。どうしますか?」 ハル「………」 一「ハル、行くなよ」 こんな事をする様な奴に付いて行けば、何されるか分かったものじゃない。これ以上暴れれば、大事になる。そうすればきっとセラやリリだって気がついて、ここに来てくれるはずだ 「10秒待ちます。それを過ぎると、攻撃します…。1…」 ハル「っ」 一「ハル!」 「…3…4…5……」 一「っくそ!」 鎖が巻き付いていて、体が動かせない! 「…8…9……」 ハル「…分かった」 一「ハル!!!」 「それで良いのです」 ハル「…だから、一の拘束を解いて」 「私が魔力供給が出来ないほど離れれば、勝手に拘束は解かれます。さぁ、コチラに」 ハル「……」 一「行くな!ハル!!」 ハル「…ごめん、一。私はここまで」 一「え…」 ハル「…一達との旅、楽しかった。一生忘れない程の、私の宝物」 一「何言って……」 まるで…もう会えないみたいな…… ハル「…セラに伝えて。後は頼んだよって」 一「ハル……」 ハル「…。バイバイ」 一「ハル!!おい!!ハル!!!!」 そう言って、ハルは攻撃してきた男と共に歩き出した。こっちを振り返りもせず 一「っっ!!!」 動け!俺の体!!何で鎖が巻き付いてるだけで動けなくなるんだ!!このままじゃ、ハルが!!!
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