Lv24 召喚

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一「……」 セラ「…」 リリのその言葉に、俺とセラが顔を見合わせる リリ「あ、あの…?」 一「あり得る……んじゃないか?」 セラ「そうね…。一!」 一「おう!!」 この紙に魔力を!!魔力集中と原理は同じ筈だ!全身の血を一箇所に集めるイメージ。今回は紙を持つ指で良いのか? 一「んっ……」 ボウっと指が光を帯びる。そして 一「!ボンヤリとだけど文字が!!」 セラ「ビンゴね。やるじゃないリリ」 リリ「え??えっ!!?本当にそうだったんですか!!?冗談だったんですが!」 文字がハッキリと浮かび上がる。しかし 一「………」 セラ「何微妙な顔してんのよ」 一「全く読めないんだが?」 セラ「はぁ!!?」 そう、紙に何を書いてるのかさっぱり分からなかった。そういえば……今まで、コイツらと会話はしていたが、この世界の文字を見たことがなかった。店の看板は絵だし… セラ「はぁ……。そう言えば、アンタ異世界人だったわね…。すっかり忘れてたわ」 リリ「貸してください。読みますから」 一「あ、あぁ。頼む」 そう言って、リリに紙を渡す リリ「えっと………」 「コレに気づいてくれてありがとう。私はここまでみたい。一達と過ごしたこの数ヶ月、楽しかった。コレから先、私は居ないけど一やリリ、セラが居るなら大丈夫。もし、それでもキツいなら一の契約者の力を借りると良い。必ず力になってくれる筈」 セラ「…それだけ?」 リリ「いえ、後は呪文が書かれています」 一「呪文?」 リリ「話の流れ的に、一さんの契約者をここに呼ぶ呪文ですね」 一「俺の…契約者を??」 リリ「はい。呪文は」 (我が名は  我が声を聞き届けし者よ、今一度我の前に姿を表し力となれ。召喚〈サモン〉) リリ「と書いてますね」 一「…よし。我がむぐっっ!!」 セラ「バカ何やってんのよ!!何ここで呼ぼうとしてんのよ!!アンタ本当にバカなの!!!?」 呪文を唱えようとしたらセラに口を塞がれる セラ「呼ぶなら一旦、街の外に出るわよ」 一「な、何で…」 セラ「良いから!!」 一「お、おぅ…?」 リリ「?」 セラ「アンタ覚えてないの?ハルが言ってた事」 リリ「ぁ……」 セラ「下手したら大騒ぎになるわよ」 リリ「そ、それもそう……ですね」 よく分からないが、ココで呼ぶのは大騒ぎになるらしい。ハルやセラ、リリも契約者の事は聞いた事ないから、契約者が居る事自体、珍しいのかもしれない 一「分かった。外に出よう」 セラ「えぇ」 そう言って、3人で街の外へ出る 一「…」 チラリとセラを見ると頷く。ここで良いようだ 一「我が名は豊成一。我が声を聞き届けし者よ、今一度我の前に姿を表し力となれ。召喚〈サモン〉!!!」 魔力を込めながら先ほどの呪文を唱えると、地面に契約魔法陣と同じような青白い魔法陣が出来上がる。そして、ボンっと音を立てて煙が上がる。そこに居たのは ?「クゥー…ピュー…クゥー………」 一「……子供??」 寝ている人間の幼い女の子だった。小学校低学年くらいの……
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