Lv5 ゴールデン・ホーク

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そして、レグムって街に近付いていく 一「……。近付くと圧巻だな…」 リリ「ですね……」 ハル「…じゃあ行くよ」 リリ「いやいや、私たちは入れませんよ…」 一「門の前に、ヤバそうなおっさん立ってるしな。門番か?」 リリ「そうでしょうね…」 ハル「…大丈夫だと思うけど」 「おい貴様達、止まれ」 ハル「…」 一「リリ、門番が話しかけてきたぞ。どうすればいい?」 リリ「わ、私に聞かれても困ります…っ」 「ここ、レグムに入るには通行証が必要だ。持っているか?」 ハル「…ん」 ハルが、ゴソゴソとポケットを漁り、カードの様な物を門番に渡す 「…よし、確かに。どうぞ」 門番のおっさんが、門を開けてハルが通る 「お前達は?」 リリ「も…っ……。持ってません…」 「では通れないな」 ハル「…入れてあげて」 「…ん?何を言っている。通行証が無ければ通すことは出来ない。知っているはずだ」 ハル「…何かあれば私が責任を持つ」 「……。ははは!!君のような子供が責任を持つと??どう責任を取るつもりだ?」 一「お、おい…ハル……」 おっさん、笑ってるよ。そりゃあ無理だもん…責任取るなんて…… ハル「…あなた、名前は?」 「ん??私の名前?そんなもの、聞いてどうするつもりだ?」 ハル「…。もう一度だけ聞く。名前は?」 「……フローガスだ。それがどうした?」 ハル「…そう。フローガス、もう一度だけ言う。」 一「ハル?も、もう良いって…」 ハル……怒ってるのか…?なぜ…? ハル「…何かあれば、私が責任を取る。一とリリは私の仲間。その仲間を、あなたは小馬鹿にした。そして、私をも」 チャラっという音と共に、ハルは門番へ1つのエンブレムを見せる。まん丸で真ん中に魔法陣に書かれている星……六芒星だっけか?の描かれたエンブレムを ハル「…何か異論は?」 すると、みるみるうちに門番の顔が青ざめていく。あのエンブレム……何か凄いモノなのか…? 「………」 ハル「…異論は?」 「あ、……ありません…」 ハル「…そう、フローガス。あなたの対応は 。態度は目に余るものがある。処分を楽しみにしておくといい」 リリ「……」 リリも唖然としている。俺も唖然とする。ハル……いったい何者なんだ…? ハル「…一、リリ。行こう」 一「な、なぁ…ハル」 ハル「…なに?」 一「何者なの…?ハルって」 ハル「…何者って程じゃ無い。ただ、私の先祖が力を持ってただけ」 リリ「………」 一「……」 ハル「…行こう、外で待つのは危険だから。レグムの中に居た方が良い」 一「…」 チラッと門番を見てみる 「……どうぞ…お通り下さい」 顔が青ざめてるってモノじゃ無くなっていた。血の気が引いてるって言うか…生気が無いって言うか…… 一「…じ、じゃあ……お邪魔します…」 そして俺は、考えるのを止めた
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