Lv5 ゴールデン・ホーク

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レグムに入り、まず感じた事は…… 一「人、多い……」 酔いそう。ワラワラとあっちこっちに、人が行き来している。何て言うか………一言で表すならば、キモい。この一言に尽きる ハル「…はぐれない様に着いてきて。はぐれると、探すの大変だから」 リリ「あ……はい」 ハルが歩き始めたので、それを追う。 一「す、すみません。通ります。すみません、通ります」 一歩、歩く度に謝らないとダメとか……。なんだ、至る所で超有名なミュージシャンとかがライブでもしてんのか?皆、立ち止まってやがる 一「す、すみません」 そこで、こんな話しが聞こえてくる 「おい…あれ」 「あ……帰ってきたのか」 「何ヶ月ぶりだ?黒鴉が帰ってきたの」 くろからす……?黒鴉…か? 「嫌なもん見ちまったなぁ……」 「仕方ねーさ。忘れようぜ」 黒鴉が帰ってきた……?何のことだ? リリ「一さん?」 一「あ、あぁ。悪い…少し考え事だ」 リリ「速くしないと、ハルさんを見失っちゃいます」 一「そうだな。行こう」 10分程、ハルを追ってるとハルが立ち止まる ハル「…ここ」 一「へぇ…良い所に住んでるじゃねーか」 少し古いけど、全然住める。異様に広いけど。外から見ても リリ「ふわぁー……ハルさんのお家も大きいですね~」 ハル「…普通。何も無いけど、良かったら上がって」 ゴソゴソと鍵を探しているのかポケットを探る ハル「………」 一「……ハル?」 ハル「…鍵が無い」 リリ「えぇぇぇぇ!!!!!?」 一「おいおい……マジかよ」 すると高笑いが聞こえてくる ?「あっはっはっはっはっ!!!!気付くの遅すぎ!!」 屋根から笑い声と、何かを叩くような音が聞こえてくる。あれ多分、屋根殴ってんぞ ハル「…はぁ」 あ、ハルがスゲェ大きいため息を ハル「…いつ取ったの」 ?「そうねぇ~。レグムに入った辺りかしら?」 ハル「…まだ、そんなことをしてるの?セラ」 セラ「よっと…!」 セラと呼ばれた女性が屋根から降りてくる、 って!!結構高いぞ!!!!!? セラ「まぁ、ね」 タタン…と華麗な音と共に金髪をなびかせる セラ「ん…?誰よ。コイツら」 ハル「…良いから鍵を返して」 セラ「い・や・よ。この鍵はもう、私の物」 ハル「…手癖が悪い。早く返して」 セラ「はぁ……前から冗談が通じなかったけど…余計に通じなくなってるんじゃない?」 ポイっと鍵をハルに投げ返す セラ「で、誰よ。コイツら」 ハル「…私の仲間」 そう言いながらハルは家の鍵を開ける。何か慣れてるぞ…… セラ「ふぅ~ん」 一「あ…えっと、初めまして。豊成一です」 リリ「リリルカ・アズベルトです」 セラ「変な名前ね。あんた」 これは最早、決定事項なのか?変な名前って言われるのは……。そろそろ泣きそうなんだが… 一「変じゃない!それが俺の名前だ!」 セラ「何ムキになってんのよ」 一「……」 リリ「…」 リリはいつもの苦笑い。確実に笑顔より、苦笑いの方が見てるな 一「そう言うお前の名前は?」 少し強めに言う。いや、言ってしまう。だって3回目だぞ。イラッとするだろうが セラ「セラよ。セラ・カイダル」 リリ「カイダル!!!!!?」 セラ「うわぁっ…びっくりしたぁ……。な、何よ」 ハル「…立ち話でもする気?」 リリ「あ……」 少しムッとしているハルに言われ、リリも少し我に返る ハル「…入って、セラも。色々言うことがあるから」 セラ「言うこと?」
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