Lv5 ゴールデン・ホーク

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そうして、全員でハルのお家にお呼ばれだ 一「広…っ」 リビングの様な所へ通され、ハルは一旦リビングから出て行く セラ「全っ然、変わってないわね。アイツの家の中」 リリ「あの…セラさん」 セラ「ん?何よ」 リリ「カイダル……って、言いましたよね。お名前」 セラ「えぇ。それが何か?」 リリ「…セラさんの……その…ご家族は」 セラ「あー、やっぱ言わなくて良いわ。言いたいことが分かったから」 リリ「…」 リリはそれを聞いて黙る。何だ??いったい、何が何なんだ? セラ「リリルカ……だったわね」 リリ「はい。リリとお呼び下さい」 セラ「そう、じゃあリリ。アンタの考えは正しいわ」 リリ「やはり!!」 一「何が?」 リリ「あ…一さんは知りませんよね。大昔……私が産まれるより、前の話しなのですが」 いや、そりゃあそうだろう。大昔って言ったら。リリは自分を何歳だと思ってるんだ……。それとも、本当は結構イってるのか??聞いたら怒られそうだから、聞かないけど。 リリ「この世界には英雄が……英雄達が居ました」 一「英雄……ねぇ」 何かしたのだろう。その英雄とやらは リリ「その子孫となるのです。セラさんは」 一「英雄なの!!!!!?」 手癖が悪い英雄なんか聞いたこと無いぞ!! セラ「違うわ。英雄と呼ばれた人の仲間だったらしいのよ。私の先祖が」 一「へぇ……」 セラ「へぇ…って。ハルもそうよ?」 一「…ん?」 セラ「なに、ハルから聞いてなかったの?それに、見てなかったの?門番に見せてたじゃない。英雄の証」 一「…………」 え……? リリ「あれが、そうなのですか?」 セラ「アンタも気付いてなかったのね………。あのねぇ…この街を守ろうと言う門番が、只の紋章見せられて引き下がる訳無いでしょう」 リリ「あー……それもそうですね」 セラ「この紋章は、家に代々伝わる大事なモノよ」 チャラっと、セラも紋章を俺達に見せる 一「ん…?」 セラの紋章は、短剣が交差しているモノだった 一「武器を彫ってるのか」 セラ「そうね、私の様な盗賊は短剣位しか装備出来ないからね。他の武器なんか持てば機動力が下がるわ。そして、ハルの紋章は魔法陣が彫られてる筈よ」 リリ「魔導師の家系なのですね」 セラ「そう言うこと。で、私の家は盗賊〈シーフ〉の家系」 嫌だ、そんな家系。俺なら嫌だ。親も自分も盗賊だぞ。でも、確かにこの世界なら需要あるかもしれないな。モンスターから物を盗んだり……って! 一「じゃあ、俺達……物凄い人を味方に付けたんじゃ……」 リリ「あはは、今更ですよ?一さん」 リリは普通に笑顔 リリ「確かにハルさんの顔は世に知られていませんが、ハル・エクセルって名前だけは、相当有名ですよ」 一「……マジかよ」 セラ「それよりあの子、何してんのよ。待たせすぎじゃない?」 リリ「準備で色々あるのでしょう」 セラ「準備…?さっきも気になったのだけれど、ハルの仲間って本当なの?」 一「あぁ。それは断言できる」 セラ「ふぅん……じゃあ、私に言いたい事ってのは…」 一「?」 ハル「…おまたせ。ずいぶん盛り上がってたね」 リビングへとハルが戻ってくる。ここが本当に、リビングなのかは知らないけど… セラ「遅すぎよ。で?私に言いたい事って?」
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