Lv6 一歩前進

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セラ「とにかく、アンタの探してる奴は私じゃないわ」 一「……」 セラ「しっかし……私の真似事とは。やってくれるじゃない」 セラの周りの空気が、異様な雰囲気を醸し出す。擬音を言うならば……「ゴゴゴゴ…」って所か… ハル「…」 一瞬だけ、小さく。ハルが、クスリと笑う。誰にも聞かれないように セラ「……」 セラは歯ぎしりしてるし………怖ぇよ… ハル「…セラ。来る?一緒に」 一「!!!?」 リリ「えっ!!!?」 ハルが思ってもない事を言い始めた!!!来るわけないじゃん!!この子が!!!! セラ「は?」 ほら!超、怒ってるよ!!目を合わすだけで人が死ぬような目つきしてるよ!!! ハル「…私達だけじゃ、圧倒的に火力不足。セラの力も貸して欲しい」 セラ「何でよ、私はやるべき事があるのよ。私を語って、おイタしたバカを探し出してやるっていう、大事な用事がね」 あぁ……ハルの言いたいことが何となく分かった。つまり…… ハル「…セラは私達に力を貸す」 一「俺達は、セラを手伝う」 ハル「…」 そう俺が言うと、ハルは俺を見て微笑む。少しドキッとしたのは内緒だ。これが俗に言うギャップ萌って奴なのかな。表情があんまり無いって思ってたけど、やっぱりそうでは無いらしい 一「そう……だな。もし、そうなれば楽しそうだ」 セラ「何が楽しいってのよ」 一「セラだって一人旅は寂しいぜ?戦闘も皆でやれば楽だろ」 セラ「楽になるのアンタ達だけじゃない。私はハルの火力が付いてくるだけよ」 うぐっ……言いたいことを言いやがる ハル「…一も、リリも。頼りになるよ」 セラ「……。とても、そうとは思えないわ」 ですよねぇ~ 一「でもさ、一人でイライラしながら探すのも気が滅入るだろ?皆で探そうぜ。俺も、ソイツを探してる。利害は一致してるだろ??」 セラに手を差し出す セラ「何よ、この手は」 一「俺達の、仲間になってくれ」 笑顔。俺に出来る最高の笑顔をセラに向ける セラ「……」 パシッと手を弾かれる セラ「仲間に??違うわ。手を組むだけ。ソイツを見つけるまでの短い期間だけよ」 一「はは…そうだな。手ぇ、組もうぜ」 ハル「…素直じゃない」 セラ「素直に、そう言ってんのよ。まぁ、少しの間だけ、守ってあげるわハル」 ハル「…要らない。私も、もう戦える」 リリ「……」 一「はは…流石、幼なじみ」 リリ「大丈夫……でしょうか」 一「大丈夫さ」 しかし……なぜ同じ。はたまた、似たようなフードを……これが運命?出来過ぎじゃないだろうか………まぁ、なんにせよ戦力が増えた。しかも、ハルのお墨付きだ。どれだけ強いのか、身震いしそうだ………
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