Side A アイドル「みいな」として

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水の衝撃に身体を丸くして身を縮めても、効果なんて全くないけど……彼女達はホースを上下に動かして、私の身体に万弁なく水を吹きかけてくる。  一人の娘がホースを片手に、私に近づいてくる。吹きかけられる水からの衝撃が更に強くなる。 「みいなちゃん。水、大好きだよね!」  近づいてきた娘が、後ろから髪の毛を引っ張り、私の顔を反らさせる。 「だっ、大好きです……」  私は震えながら、彼女の望む回答をしてしまう……。 「じゃ、プレゼントして上げる。嬉しいでしょ!」  彼女は私の顔面に思いっきり水を吹きかけた。後ろから髪の毛を引っ張られているから、顔を動かすことが出来ない。  私の顔に、容赦のない水流が降り注がれる。  目が痛い!  息が出来ない!  もう!  止めてよ!  お願いだから……  届くはずのない私の願い……。  彼女は微妙に上下ホースを揺らしながら、私の顔に水流をぶつけ続ける……。 「みいなちゃん。大好きな水だよ。嬉しいでしょ」  私は頑張って耐えてはみたけど、髪の毛を更に強く引っ張られ、水の勢いを更に強くされてしまう……。 「はっ、はい……嬉しいです」 「じゃ!お礼だよね」 「あっ、あ、り、がっ、とう、ご、ざい、ますっ……」  私の心は限界を超え、一気に泣き出しながら、お礼の言葉を発してしまった……。 「みいなちゃん。泣きたくなるくらい嬉しかったんだ」     
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