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つまるところ、日本中のどこにでもいるような、極々フツーの女子高生なのがわたし、竹泉瑠璃。
部屋着に着替えて居間に戻ると、パパは先に朝食をとっていた。今日はベーコンハムエッグ。わたしも食卓の席に着いた。そう言えば、3人揃ってゆっくり朝食なんて久しぶりかも。
「英検の準備はどうだい?」
パパは新聞から目を離さずにそう聞いた。
「パパ、新聞逆さ」
わたしは居間に入るときに慌てて新聞を取り上げたパパを目撃していた。さっき冷たい態度をとったから気にしてるのかしら。
「ああ…。そ、その…クロスワードパズルがな…」
なんて、慌てて誤魔化したつもりみたい。
「どうかしら……あんまり自信ないけど。半々くらいかな。受かるかどうか。2級は高校卒業までにとれればいいって思ってるから、あんまり気にしてない」
「そうか。パパも、2級とったのは高校卒業してからだからなぁ。はっ、はっ、は」
慰めているつもりなんだろうか、パパは乾いた笑いをした。
「ママは高校卒業する前にとったけどね」
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