プロローグ

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 午前の部活を終えて、僕は自宅であるマンションに帰宅した。  そして、いつものようにマンションのポストを開けた。  ポストの中には、マンションの広告やデリバリーピザの広告が入っていた。僕はいつものようにそれを取り出した。  チラシがなくなったポストの底に一枚の葉書があることに気がついた。 「新村 陽 様」  と僕宛に書かれた葉書だった。  葉書を裏返すと写真が印刷されていた。  キレイな白い家の前で家族で映っている写真だった。 「引っ越しました。元気にしてますか? いつかまた会えるといいね」  綺麗な文字だった。    僕はその葉書を手にしたまま、エレベーターへと歩いた。   僕の記憶は、まだ幼稚園を卒園したばかりのあの頃へと巻き戻っていった。もう七年も昔のことだ。
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