家業

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家業

僕の家は海苔をとる仕事をしていて、お爺ちゃんは仕事が好きな人間でした。 僕も子供の頃は、朝少し仕事を手伝ったりした事もあった。 朝、まだ薄暗い時間に仕事に行って、僕が小学校に行く時間にはもう家で仕事をしていた。 おう!今から学校か!頑張れよ! いつも同じ言葉で見送ってくれる。子供の頃は大人はいいな!なんて羨ましく思えた。 そして、学校で泥だらけになるくらい、大好きなサッカーをして帰って来ると、家の庭でお爺ちゃんが牡蠣を剥いておやつ代わりに食べさせてくれた事や海苔の乾燥のため、乾燥場で銀杏を焼いて食べさせてくれた事が一番の思い出だったりする。 お爺ちゃんは、11人兄弟の末っ子いう今のご時世だと考えられない大人数の家族で育った人で僕の親戚は沢山いて、誰が誰だか分からないという幼少期を育った・・・ ただ、子供の時は親戚が多い分正月のお年玉は同じ年代の子よりは貰っていただろう。
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