2人が本棚に入れています
本棚に追加
ピーンポーン
ピーンポーン
「あれっ、うちか、、、」
インターホンの音で目を覚ます。
あー昼寝しちゃったーと少し後悔をしつつゆっくりインターホンの画面を見る。
黒川さんが写っている。
心臓がドキンと音がするのを感じ確実に目が覚める。
また、何??
いきなり起きたので心臓がドキドキしてるのか、黒川さんへの恐怖心のせいなのか分からない体の不調を感じながらドアを開けると黒川さんが話し出す。
「こんにちは~
お昼ご飯に筑前煮作ったんだけど作り過ぎちゃったから、さっきのお返しにと思って」
満面の笑みで話しかけてくるが、私は引きつった笑顔を返す事しかできない。
「あらっ、具合でも悪いの?」
黒川さんは心配そうに私の顔を覗き込む。
「あっ、少しだけ、、。すみません、、、」
と言ってドアを早々に閉めてしまったが、その後すぐに血の気が引く様な嫌な感じに見舞われ急いでまたドアを開けるがもう黒川さんの姿はない。
ヤバイ、、、
この対応はまずかったかな、と後悔してももう遅い。
また向井さんに私の悪口を言うんだろうな、、、
大体お昼ご飯に筑前煮作るか?で、作りすぎるか?
旦那も子供のいない平日の真っ昼間からわざわざ、筑前煮??
絶対私とは気が合わない、、、
はぁ、、、
よしっ、お返ししてやる!
最初のコメントを投稿しよう!