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歌詞を読み終えると、紙の下に小さく文字が書かれていた。
『私の事は忘れてもいいよ。私がずっと覚えているから。成也の宝物は、いつか現れるお姫様に渡してね』
そう書かれているのを見て、封筒の中を覗くと、そこに見覚えのあるものがあった。
「――コレ」
俺と紗羅が昔別れた時にあげたモノ。
紗羅が宝物だと言って大事に持っていたモノ。
――夜光貝の貝殻が入っていた。
紗羅は、全部一人で抱え込んで去って行ったんだ ――。
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