プロローグ

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********* 「今日でサラ達長い長いお別れなんだって」 「お別れ? どうして?」 「知らない。パパがそう言ってた」 「長いお別れって、いつまで?」 「分かんない。明日のまた明日かな」 「――そのまた明日かな?」 「明日が何回来たら、またセイちゃんに会えるの?  サラ、セイちゃんとずっと一緒にいたいよ」 「僕もサラちゃんと一緒にいたいよ。でも、そしたらサラちゃんのパパが一人ぼっちになっちゃうよ」 「――」 「だから約束する」 「やくそく?」 「うん、いつか必ず僕がサラちゃんを迎えに行くよ。 それまで、これ預けておくね」 「うわぁ~きれい~」 「僕の宝物」 「ありがとう!!」 「サラちゃん。僕の事忘れちゃダメだからね」 「うん、サラの事も忘れちゃダメだよ」
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