2014年スタート ポメラニアン殺すと人を優しくできる

1/1
前へ
/30ページ
次へ

2014年スタート ポメラニアン殺すと人を優しくできる

 2013年も今日で終わりだ。 『恋は天然色』で有名な大瀧詠一さんが亡くなった。  図書館で村上春樹の『ノルウェイの森』を借りて昼過ぎまで書斎で読んだ。  サイクリングしてたら釜川プロムナードで磯谷にばったり会った。  イモ汁と寿司を磯谷の実家でご馳走になった。ガキ使や紅白を見た。  今年は『笑ってはいけない地球防衛軍』だ。紅白では『花が咲く』を綾瀬はるかが熱唱。磯谷は泣いていた。俺は泣いたら不幸になるから我慢していた。除夜の鐘が鳴り響いた。酒によっていたので紅白の結末は知らない。  2014年はどんな年になるだろうか?  魔術を使うと寿命が縮むとか副作用はないのか?  日光にある実家に戻っておせち料理を食べた。  赤い渦巻き模様のチョロギが酸っぱくて美味しかった。  お餅や雑煮を食べて体重は増える一方だ。  保健所で野良犬を処分するバイトをはじめた。小学校の校庭に乱入してきたポメラニアンを殺したこともあり、いつもはケチな親父がパジェロを使わせてくれた。 「これでガソリン入れておいて」  一万円までよこしてくれた。  なるほど!攻撃系の魔術を覚えるだけじゃないんだ?中禅寺湖近くの親戚の家で駅伝を見た。鳩サブレや煮豆をご馳走になった。 「鎌倉にでも行ってきたの?」  叔父さんに尋ねた。 「大仏見てきた」 「これ、お土産」 「饅頭か?うまそうだな?」 「福島に遊びに行ったんだ」  帰り際、『八重の桜』のサントラを車の中で聞いていた。去年の大河だ。会津若松でも行けばよかった。途中でCDが聞こえなくなった。耳が悪くなったせいじゃない。故障か?土産なんて叔父さんに渡したから祟られたのか?  非正規はこれだから大変だよ。  
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加