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三村彩
彩は思川の道の駅に母さんと出かけた。アイスを買おうとしたら叱られた。
「そんなもの食って!あんたまた太るよ?」
コンビニでおにぎり買って東武市にある自宅で夕飯にした。
1月5日に郡山に住んでいる祖父を見舞いに行った。肺炎で去年の12月まで入院していた。
列車で出かけたが、行く途中に伯母さんのお父さんが亡くなった。彩と血のつながりはない。
「最近、物騒な事件ばかりじゃな?アチコチで犬が殺される事件も起きている、気をつけるんだぞ?」
「おじいちゃんこそ寝てなくて大丈夫なの?」
祖父は庭でダンベルで筋トレをしていた。
「儂は不死身だ」
祖父の好きなステーキ屋に連れて行った。サラダが食べ放題!
「サーロインはやっぱり美味いな?彩、オマエは儂に似て優しいな?」
祖父は気に入っていたが、どことなく臭みがした。
「犬の肉を使っているなんて知らずに、バカな奴らだ」
夜更けの厨房で男は缶コーヒーを飲みながらケケケと笑った。
そーいやアイツと最近連絡が取れないな?アイツは犬を殺した後、難事件を解決するくらいの天才ぶりを発揮しないと天災は起こせない。
俺には殺したい奴がいるが、なるたけバレないように葬りたい。例えば洪水で溺死するみたいな?
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