家族の想い愛…!なんちゃって。

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マンシュくんにここは私達に任せて、キナちゃんの傍にいてあげてほしいという事を伝えて私はとりあえずマンシュくんと別れた。 キサギはまだ帰ってきていない様子だったので、私が今できることと言えば一つしかない。 「カリントゥ村長〜!!」 村へと戻った私は、真っ直ぐにカリントゥ村長の家へと向かった。 木の上の家から顔を出したカリントゥ村長の姿を見て、私は慣れない梯子を自分なりの全速力で登った。 「どうしたのかね、リカ殿。キサギ殿と戻ったはずじゃ……」 「いえ、引っかかる部分があって私は残らせてもらいました」 「引っかかる部分、とは?」 「マンシュくんが畑を荒らした理由についてです。何も聞かずに解決してしまったので。それでマンシュくんに私、直接聞いたんです。畑に行った理由を」 小川でのマンシュくんと会話の内容をカリントゥ村長に伝えると、カリントゥ村長さ深い深い息を吐いて一つ苦笑した。 「あれほど言っておいたのに、あの子は……本当に活発な子じゃのう」 「私からもお願いしたいんです。キナちゃんの病気を治す薬を、私に教えてくれませんか?」 「それは良いんじゃが……何せわしらは他の地域とは交わることの無い種族でな。通貨というものも存在しないんじゃ。リカ殿達には何も特にはならんのじゃよ?」 「お金が欲しくて言ってるんじゃないんです。私はただマンシュくんと、キナちゃんのために動いてるだけです」 キサギは言った、誰かの幸せのためにこの会社はあるんだと。 人のために何かできるなら、何にもない私にも誰かの手助けができるなら、私はそれをやりたい。
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