家族の想い愛…!なんちゃって。

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少しでもやれること増やしていった方が今後の自分にもプラスになるし、やってみるだけ価値はある。 何事も挑戦してみなきゃ始まらない。 キサギに気合いを見せつけるように、私は強く頷くとキサギも頷いて見せた。 「では村長、今後の流れについての説明をさせてもらうよ」 「ふむ」 「ここからはある意味商談だから、リカはちゃんと聞いておいてくれよ」 「は、はい!」 私の隣に座ったキサギは、背筋を綺麗に伸ばしてカリントゥ村長に向き合うと頭で考えていたであろうことをスラスラと話し始めた。 「まず村長。ポーションの材料を揃えるのにはお金が必要になる、それは分かってもらえるよね」 「ふむ、分かっておる」 「そのお金稼ぎなんだけど、一通りの材料が買えるだけのここの特産品をこちら(会社)に売ってもらいたい」 「特産品……となると、カシカの実とかでも大丈夫かのう?」 「ああ、全然大丈夫だ。その実を俺たちが売りさばいて、集めたお金で材料を揃える。そして作り手はリカに任せればそれ以上の負担額はない」 なるほど、必要最低限のお金だけを集められれば何とかなるっていうことか。 でもそれだけなら、この村の人達が外で売るのと変わらないのでは? そう思ったけれど、カリントゥ村長やマンシュくんが他の世界との関わりを持たないと言っていたことを思い出す。 そもそもの通貨がないから、物々交換で済んだりしているのだろうか。 その意味がイマイチ分かっていないから、自給自足の生活をしているっていうことにしか解釈してなかった。
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