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「この世界というのは、神々が生み出したもの。しかし、世界といっても一つだけというわけではないんだ」
「一つじゃ、ない?」
「リカの世界では、“地球”という一つの星が一つの世界なんだよな?ただ俺たちの住むこの世界は、無限に世界が存在し、その世界それぞれが交わることはない」
「え、どういう事?」
世界地図一つでまとまる話ではなくて無限に広がるってなると、関わることのできない遠い遠い国が存在するってことだろうか。
私の住んでいた世界は、約190ヶ国という国がありそれが一つの世界として存在しているけれど、魔法の力で何かが発動している……とか?
この説明は詳しく、そして分かるまで聞いた方が良さそうだ。
「リカのいた世界は化学の力で色々と解明できていることが多いから、地球は星であってそして丸いとかそんなのが分かってるんだよな?」
「うん。そうだよ」
「俺たちの住むこの世界は魔法が全てを支配してる。そして生み出すのは神様で、神様が自由に世界を作り続けてる。そして各々その作った世界を統制している、って感じかな」
「でも作り続けてても、大陸同士繋がってるんじゃないの?船とかそういうの使ってでも行けるだろうし」
「そこが今回の注目する所だな」
何となく教えるのが楽しくなってきたのかキサギが、顎に手を添えて私を見つめてくる。
学校の先生でもそんな決めポーズして解説する人いないよ、キサギ。
まあそんなこと言えっこないけど。
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