新しい生活のはじまりはじまり〜!!

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「寮の決まり事とかってありますか?」 「特にこれといって厳しいのはないので安心して下さい」 そう言いながらカルネさんはたどり着いた渡り廊下の突き当たりの扉を開けて、私を入るように促した。 中に入ればモダンスタイルな広い部屋がそこにあった。 「うわあ〜!」 リビングらしいこの空間は、スッキリした家具の配置にモデルルームに案内された気分だった。 「ここがリビングで、この部屋とお風呂は共同になります」 「こんな綺麗な所に住んでもいいんですか?」 「もちろん。会社の寮となる建物ですから」 一体どれくらいの家賃を払えば、こんな綺麗な部屋に住めるのだろう。 駅近の高層マンションにありそうな部屋だ。 十数万かかってもおかしくはない。 「食事も付きます。ただお皿洗いだけは分担してやって下さいね」 「え、食事付きですか?!ルームシェアみたいに皆で作ったりしないんですか?」 「仕事が仕事なので、ここでの生活はそんなにないんですよ。管理人がのんびり暮らしてる場所なので」 何を言っているのか少し理解できないがここで生活できる上に食事も付くなんて、一体どこのお嬢様だろうか。
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