新しい生活のはじまりはじまり〜!!

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片付けるような荷物も持ってきていないため、部屋がどのような感じなのかだけをしっかりと目に焼き付け高ぶる気持ちを押さえつけた。 これからこの部屋でどんな生活を送ろうかとワクワクする気持ちを、どうにか落ち着かせることができた。 そして自分の部屋だけでなく、この寮の大体の部屋の位置や物の場所など一通りカルネさんから説明を受ける。 アルバルトさんに会社の説明をして貰ったが、カルネさんは必要な説明を的確且つ丁寧に説明してもらえたおかげで、ここでの生活が始まることに安心感しか生まれてこなかった。 ありがとう、カルネさん!アルバルトさんだったら要らないことも、もしかしたら語り出すかもだったしね! まだ関わりの少ない人だが、アルバルトさんはどこか熱くなると周りが見えなくなるタイプなのかもなあ、と何となく想像してしまった。 「説明も終わりましたし、その格好では堅苦しいでしょう?」 カルネさんがスーツ姿の私を下から上までしっかりと眺めた。 「ここでの生活も始まりますし、服を調達してそのままご飯でもご馳走しますよ」 カルネさんの提案に首を横に振りそうになるが、ここはお言葉に甘えて行動した方が今後の自分にプラスになる。 それに買い物に行くということは街もあるだろうし、この世界に慣れていた方がいい。 「じゃあ、お言葉に甘えて。お願いします」 こうして私はカルネさんと街へ行くべく、この寮を後にした。
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