新しい生活のはじまりはじまり〜!!

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この世界ではこれが普通で、十人十色というように様々な人がこの世界で生活している。 これを早く見慣れた景色にできるように生活していかなければ。 「そしてこの国一番のギルドがこの街、ステイヤルにある。冒険者の数も他国に比べ物にならない程多いから、着いたら俺から離れるなよ」 何を当たり前のことを仰るのだろうか。 現時点で迷子にならないよう必死に着いて行っているんだから、絶対離れるものか。 「そういや、リカって今いくつ?」 唐突なキサギの質問に首を傾げつつも、口を開く。 「今年で22になったけど……?」 「じゃあ俺と3つ差か。そんなに年の差を感じないなとは思ったけど、案外歳近かったな」 「そう?」 「リカはまだ緊張が解けてないからかもだろうけど、絶対俺達仲良くなれる気がするんだ」 何を根拠に言っているのか分からないけど、この関係の距離感が遠く感じないのはキサギのお陰だろう。 嬉しい言葉に私はついつい笑みを零した。
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