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「まずは現地確認が最優先。とりあえずざっくりと今の状態を見に行こう」
私が考えるよりも先にキサギが答えを示し、歩き出す。
慌ててその後ろを追って、町の中を探索し始めた。
町にある小さなお店は、ほとんどが調合屋や薬屋のようなものが多く陳列窓の奥に並べられた棚にはたくさんの色とりどりの液体が入った瓶が綺麗に並べられている。
この瓶の中身は一体どんなものなのかは想像が付かないが、これもきっと魔力とかそう言った類のものが詰め込まれているはずだ。
陳列窓に気を取られていると、キサギはいつの間にか先を歩き私の名を呼んだ。
いけない、いけない。
私は観光に来たのではなく、この町で起こっている事件について調べに来たのだ。
浮かれて迷子になってしまうのは、初仕事として嫌な経験を作りたくない。
すぐ様キサギに駆け寄り、仕事というワードを何度も頭の中で唱えて異変を探すことに集中した。
町の住宅地を抜けて、さらに奥へと進むと拓けた場所へと出る。
そこには青々しい膝くらいまでの背丈を伸ばした植物たちが、綺麗に並びながらその畑で育っていた。
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