家族の想い愛…!なんちゃって。

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どうやらついに問題が起こっているエリアに突入したようだ。 畑仕事をする人の姿がちらほらと見えるが、ここら辺の畑はどうやら被害にあっていないようだ。 汗をかきながらも一生懸命その植物達を育てている姿に安心しつつ、私はキサギの様子を伺った。 表情が変わってないことから、きっとキサギにもここら辺一帯は大丈夫なのだろう。 「精が出ますね!」 いきなりキサギが畑仕事をしているおじいさんに、そう声をかけるとおじいさんはにこりと笑った。 「良かったら町でポーション買っていってなあ〜」 ヒラリと手を振るおじいさんは、キサギにそう言うと再び作業へと戻った。 「聞き込み調査でもするのかと思った」 「まあ、これも一つの情報収集だからな。これで逆に怪しまれなくもなるし。じゃあ、奥へと進みますか」 「奥?」 「多分ここら辺一帯の畑では被害は出ない。これから先も。魔法具がしっかり管理されてる以上ここに踏み込むことはまず無理だ」 探偵のように推理したことをペラペラと喋るキサギに、私の脳みそは全くついていかない。
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