家族の想い愛…!なんちゃって。

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訳が分からないと言った表情でもしてしまったのだろうか。 キサギが面白そうに小さく笑うと、キサギは畑の整理された区画の角を指さす。 「あそこに魔法珠……青い玉がはめ込まれてる金属が見えるだろ?あれが魔法具。あれがある事に寄って結界を張ったりする事ができる優れものなんだ」 「結界って、バリアみたいな?」 「そうそう。人には影響が出ないように改造されてて、動物や魔物が荒らすことがないようにバリアを張ってあるんだ」 はっきりと目には見えないけれど、しゃがんでよくよく見てみれば薄らと何か透明な膜がキラリと光って見える。 「まるで大きいラップで包まれてるみたいだね」 「ラップ……?」 「あ!そっか、こっちの世界にはないんだ」 文明の違いに少し感動しつつ、私はもう一度魔法具を見た。 その魔法具を見れば、別の畑の区画にもきちんと一つ一つその魔法具が置かれている。 つまりバリアが張ってある以上、外からの侵入は難しい。 この魔法具が置かれていない畑が自然と被害に合っていると考えればいい話ということになる。
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