家族の想い愛…!なんちゃって。

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舗装されてない道を、言われた通り突き当たりまでまっすぐに走る。 前の世界で生きていた頃と同様、体力はそんなにないけれど前のようにすぐにへばるようなことは特になかった。 これも一回死んでいるから、もしかしたら体がなんかリセットされた……とか? そもそも肉体自体は一緒なのか、どうなのかも分からない。 でも見た目に関しては特に鏡で見る限り、特に変わった所はないように見えたんだけどなあ。 神様が知らない所で何かしらの施しをしてくれたのか、何なのか。 何にせよ今の私は走ることに対してあまり苦痛を感じていないのだ、息切れはもちろんするけれど。 走った分だけ、あのマンシュくんの悩みが早く解決できるような気がして私は一生懸命走った。 言われた通り道の突き当たりまで来ると、左右に分岐している。 「ここを!!左に曲がりまーーす!!」 意味もなくそう言いながら左へと曲がりしばらく走っていくと、生い茂る木々の間から風と共に水の音が聞こえてきた。 もうその音がはっきり聞こえてくる頃には、ぜいぜいと息は上がっていた。 調子に乗って走ってみたものの、やっぱり体は今まで通りなのかもしれないと思い始めた。 確かに軽いような気はしていたけれど、気のせいだったことに一票。 体力を付けるために、これからちょっとずつ鍛えていった方がいいのかもしれないなあ。
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