LOVE7(大輝side)

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「…あ、なあ大輝、なんかいろいろ必要な物があるんだろ?俺、そーゆーのもよく分かんなくて…」 「とりあえず最初は、ローションとゴムがあれば大丈夫だと思う。悠斗と付き合い初めてすぐ、準備したから。ローションは、悠斗の身体の中に入れるんだから、ちゃんと天然由来成分で医師が監修してるものを選んでるから。ゴムはラテックス製とポリウレタン製か悩んだんだけど、一体感に定評があるラテックス製を選んでる。あとは、サイズとかも含めて、試してみたいと分かんないかな」 「…あ、ああ、そうなんだ…なんつーか…ちゃんと調べてんのな…」 目を丸くしてる悠斗を見て、思わず吹き出してしまう。 あーあ、またやっちゃった。今度こそ引かれたかも。でも… もういいや。どんなにカッコ悪くたって、これが俺だ。もう、取り繕うのはやめにしよう。 「ねえ悠斗、ほんとに幻滅してない?」 「ーーー!してねぇに決まってんだろ、バカっ!」 悠斗は、駅まで送ってくれた。 今にも降ってきそうな星空を眺めながら、賑やかな駅前に出るまで、俺たちは手を繋いで歩いた。
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