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「…で、琴音と、一ノ瀬、が、どーした、って?」
「うん。今度はショッピングモールに行くらしいよ。一ノ瀬さんが、琴音ちゃんに似合う服を探してあげたいんだって。ほんと仲良くなったよね、あのふたり」
「だな。…んっ」
「ごめん悠斗、痛かった?」
俺は大輝の胸の中で、首をふる。
季節はもう7月。夏休み初日。
深く繋がるって簡単に言うけど、実際は簡単にはいかなかった。
お互いの身体のあちこちを堪能し、大輝にゆっくり後ろをほぐしてもらい、お互いのを触り合う。期末テスト最終日や、土曜日に行われたPTAの振替休日を使って、そんなことを2回繰り返した。
もういいからって言ったこともあるけど、大輝は入ってこようとはしなかった。たぶん、俺に無理をさせたくなかったんだと思う。
ベッドに横向きになり、向かい合って抱き合う。
円を描くように、優しくゆっくりと、大輝の指が動いているのを感じる。
3回目だけあって、かなり奥の方まで入るようになってきた。
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