LOVE8

7/7
前へ
/85ページ
次へ
「ひとつになれたから、次の課題は、悠斗を俺のでイかせること、かな。夏休みに入ったし、頑張ろうね、悠斗」 簡単に事後処理をしながら、そう言って大輝は笑う。前の、目尻に皺を寄せた笑い方も好きだった。けど今の、顔全体をくしゃくしゃにして笑う大輝の方が、もっと好きだ。 俺は倦怠感で動けず、ベッドに転がったまま、返事をする。 「課題って…夏休みの宿題かよ。せっかくバスケ部、インターハイ出場決まったんだからさ。練習とか頑張んなきゃだろ」 「えー、インターハイより、悠斗の方が大事」 「ちょっ…くすぐってーよっ!」 そうして俺たちは、また抱き合ってキスをする。 拙くて、恥ずかしくて、かっこ悪い、そんな俺たちの恋。 俺たちの道は、また続いていく。 I’ll cross my fingers for you. あなたの幸せを祈ろう 了
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加