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ドロドロに蕩けている結合部は、ぐちゅ、ぬちゅ、と粘りのある音を立てて自分達の鼓膜を犯し始める。
芙蓉の口からでる嬌声は、もう我慢など出来ず、漏れるがままになっている。
「あぁ、あ、あぁぁっ、あ、んっ、あ、あ、」
長い快感の波に揺られて、終わりがなく、何度も何度も達している芙蓉は、明慶の背中や腕に、沢山の爪痕を残していく。
焦点も定かではなく、生理的に流れる涙は彼の頬に筋を残し、開けっ放しの口からは処理しきれない唾液がこぼれている。
突き立てられる明慶の肉棒は衰える事を知らずに、硬さも大きさも保ったまま永遠の様に何度も芙蓉の中を攻め立てる。
ベットのきしむ音よりも、肌のぶつかる音、結合部からの水音の方が大きいような気さえしてくる。
明慶の荒い息遣いが、芙蓉の中の興奮を呼び覚ましていく。
身体に直接与えられる快感も堪らないのだが、明慶のこのちょっと切なそうな顔だったり、荒い息遣いなどは心のゾクゾクを呼んでくるのだ。
もうずっと気持ちよくて、ずっと身体が震えて、どこもかしこも敏感で映る視界にはちかちかと星がまっているようだ。
明慶が暴れまわっている中も、ずっと蠢いてるのが自分でもわかる。
明慶を離したくないと絡みついて、扱き上げているのだろう。
時々もれる、明慶の甘い吐息の様な低い声がその快感を物語っている。
その時の明慶は男の色香と色気が混ざり合って、見ているものを虜にさせてしまうんじゃないかと思う。
ただの男では出せない、明慶だからこそ出せる極上の男の色気だ。
広くて逞しい背中にしがみ付いて、何度もイカされる自分が情けなく感じるときもあるけれども、繰り出される抽送に揺らされるたびに、こうやって何度も愛してもらえるのは自分だけなのだと感じてウットリとしてしまう。
「芙蓉、愛してる。愛してるよ・・・。」
耳元で囁かれる愛の言葉はいまだに受け入れる事に恥ずかしくて戸惑ってしまう。自分の意識がもうろうとしているこの状態でもこんなに恥ずかしいのだから、面と向かって言われたら、きっとどこかに逃げたくなってしまう。
自分も同じだと本当は答えたいのに、いつも答えることは出来ない。
スピードを増す抽送に翻弄されて、口から出る言葉は意味を成してはいないから。
「んあっ、んぁぁぁっ、あぁっ、あ、ああ、も、やっ、あぁ」
身体を重ねる回数を増やす度に、自分の子宮が下りてきている回数が増えている事がわかる。しっかりと当たって、そこに準備出が来ているという事を教えて来るのだ。
子宮に明慶の雄が当たる度に、身体中から何とも言えない快感と震えが襲って来る。蕩けそうなほどの幸せが脳内に響き渡るのだ。
ここに流される明慶の全ての遺伝子を閉じ込めたい。芙蓉は強くそう思うようになっていた。
今は子作りが禁止されているため、それは叶わない。
「―――っ、い、いくっ。」
明慶の色っぽすぎる声と共に、腰の速度が増し、一番奥に打ち付けると一気に熱いものが胎内に流れ込んでくる。
脳内まで甘い痺れに侵され、狂おしいほどの愛しさを感じる。
全てを注ぎ込むために、ゆらゆらと腰を揺らして絞り出していく明慶。
射精が終わるまでは放さないと言わんばかりに、明慶の腰に巻き付けた芙蓉の足が、ピクピクと痙攣している。
その足をやんわりと撫でて、明慶はまた芙蓉に優しいキスを落とした。
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