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初めてのヒートは皆ここで迎える、ここならば対処も万全だし問題ない。
真絹は送られてきたデータを見て、また考え始めた。
この状況で3枚しか送られてきていないデータ。
視線を感じ、ふとそちらを見ると、優しい顔で自分を見ている夫。
「大丈夫、まきちゃんが心配するようなことにはならない。俺も一緒について
いくんだから、安心して。さぁ、そろそろ戻ろう。」
真絹は1つ頷くとゆっくりと立ち上がり離れから広間へと移動し始める。
まだ木蓮は連れてはいけない、今連れて行ったらまた同じような事が起こって
しまう。
手には送られてきたデータがしっかりと握られている。
「んー、今日もまきちゃんは綺麗だなぁ。こんなに会えない日が続くなんて
あり得ないよねっ!お腹が大きくなっていくまきちゃんはまるでマリア様!
あーっ、なんて綺麗なんだ・・・ホントどうしよう。」
真絹の頭の中はこのデータの事をどう伝えるかで一杯になっているというのに
隣にいる夫は久々に会えたことが嬉しかったのか、ベタベタと触ってきて離れようとしない。
「ちょ、竜聖、待って。今はまだ大切な仕事の最中なんだか・・・らっ」
最後まで言い終えるか否かで唇を塞がれてしまった。
久しぶりの真絹の味を堪能するかのように、ねっとりと口内を舐め回す竜聖
「んっ、んんっ、・・・・ん。」
広間へと続く長い廊下の途中で、濃厚で厭らしいまでのキスを与えてくる。
顔の角度を変えるたびにお互いの口から漏れ出る淫卑な水音は更に厭らしさを増し、身重の真絹は立っていられなくなるほど身体中に熱が籠っていく
「んっ、はぁっ・・・まって・・・今は・・・ダメ。」
離れて行く唇から名残惜しそうに伸びる銀糸を見つめながら、真絹は竜聖を
押し返した。
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